すてきナイス不動産は過去に粉飾決算事件を起こしています。
元会長をはじめ3人もの逮捕者を出し、大きなニュースとなりました。
重大な不祥事を起こした現実はありますが、すてきナイス不動産はその後も活動を続けています。
現在はナイス株式会社という社名になっているものの、中身は旧すてきナイス不動産です。
そこで私達にとって気になるのが、現在のナイス株式会社の評価はどうなのかという点でしょう。
安心して利用できるのか、評価について調べてみました。
また、不動産会社を選ぶ時に失敗しないためのコツについても紹介していきます。
目次
すてきナイス不動産について
まずは今回焦点を当てることになる、すてきナイス不動産について見ていきましょう。
すてきナイス不動産の歴史は古く、1950年に木材市場の運営を目的とした会社として作られたのが始まりです。
今では不動産会社ですが、当初は木材だけを扱っていたのです。
1959年には建築資材全般の取り扱いを開始し、外材の輸入販売なども始めます。
1971年にはマンション分譲事業を開始、さらに1972年には一戸建住宅分譲事業も開始します。
1973年には日本で初となるツーバイフォー材の取り扱いも開始しています。
その後も会社の規模はどんどん大きくなっていき、不動産仲介事業も行います。
しかし、2019年7月に粉飾決済によって3名もの逮捕者を出すという大きな不祥事を起こします。
この事件をきっかけにすてきナイス不動産はナイス株式会社と社名も変え、新たな出発を迫られることになります。
大手の不動産会社が逮捕者を出すほどの事件を起こしたということで、当時も大きな話題となり、さまざまなメディアで報道がされました。
大手不動産会社が粉飾決済をするなんて驚きですね
会社が大きなダメージを受けたのはもちろん、すてきナイス不動産を選んだ顧客にとっても痛い出来事ですね
会社概要
次にすてきナイス不動産の概要について紹介します。
商号 | ナイス株式会社 |
本社所在地 | 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-33-1ナイスビル |
設立 | 1950年6月23日 |
資本金 | 220億6,920万円(2020年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
上場市場 | 東京証券取引所市場第1部 |
連結従業員数 | 2,468名 |
以上のようになっています。
一部上場企業であり従業員の数も多く大企業であることがわかります。
不動産会社の中でも歴史があり、規模も大きな会社ですし、以前から知っていたという方も多いのではないでしょうか。
設立は1950年となっていますが、そのルーツは江戸時代まで遡るとも言われています。
江戸時代からある材木屋がすてきナイス不動産の元祖だとされ、それも含めれば非常に長い歴史を持つ企業です。
一般的に歴史が古く実績も豊富な企業は信頼性が高いとされます。
不動産会社を選ぶ時も、歴史や実績を重視する方は多いはずです。
ですがすてきナイス不動産の例を見てもわかるように、ある日突然大きな不祥事が発覚し、利用者にも影響が出る可能性はあります。
だからこそ不動産会社のことをよく知り、失敗しないように利用する不動産会社を選ばないといけないのです。
すてきナイス不動産が起こした粉飾決算事件について
ここからは粉飾決算について詳しく紹介していきます。
2019年7月25日、すてきナイスグループの元会長である平田恒一郎氏をはじめ、グループの幹部3人が金融商品取引法違反の疑いで横浜地検に逮捕されます。
容疑の詳細としては、虚偽の有価証券報告書を提出したというものです。
2015年3月期の決算にあたり、赤字を隠蔽するために架空の売上32億円を計上し、利益を水増しした疑いが持たれたのです。
結果的にこれは事実で粉飾決算事件となります。
そもそも2015のすてきナイス不動産の経営状況ですが、第1四半期は10億8,600万円の赤字、第2四半期は17億4,400万円の赤字、そして第3四半期は26億3,300万円の赤字という、大幅な赤字を連続で出しています。
しかしながら最終的な決算では4億8,800万円の黒字となっていて、赤字どころか億単位の利益が出ているのです。
第3四半期まで赤字だったことを考えると、たった3ヶ月で50億以上の赤字を解消し、さらに利益まで出したことになります。
これは素人目に見てもおかしいと感じられるものです。
急激に景気が良くなったりしたとして、これほどの急回復が見込めるものなのでしょうか?
捜査当局としてもこのおかしな決算内容に疑問を持ち捜査を開始したのかもしれません。
どのようにして粉飾決算を行ったのか?
ここでは粉飾決算の手口について詳細を見ていきます。
元会長である平田氏は自分が実質的に支配するペーパーカンパニーを所有していたとされています。
このペーパーカンパニーにすてきナイス不動産が所有する不動産を売却したことにし、何十億もの売上を水増ししていたという仕組みです。
ペーパーカンパニーですから実際にはそんな会社は存在せず、すてきナイス不動産の売上だけが不正に増やされている状態です。
粉飾決算の指摘を受けてすてきナイス不動産は第三者委員会を設置、この件について調査を開始します。
結果、粉飾決算に該当する事案だったということが認定され、赤字隠しのための不正会計と判断されます。
検察は平田氏をはじめ計3人の幹部を逮捕、大きなニュースとなります。
手口そのものは決して珍しいものではなく、粉飾決算事件ではよくあるケースと言えるでしょう。
一見順調に見える大企業であっても、大きな赤字を隠すために違法な行為をしてしまう可能性がある、利用者である私達にとってはこのことこそが大きな問題ではないでしょうか。
粉飾決算事件のその後
2019年とつい最近起こった事件であり、2020年現在もすてきナイス不動産は変化の途中だと言えるでしょう。
現在ではすてきナイスグループ株式会社が中核事業であってナイス株式会社を吸収合併し、ナイス株式会社と社名を変更しています。
これも明らかに粉飾決算の影響を受けてのものでしょう。
取締役も多数辞任する事態となりましたし、企業のイメージも大きく損なわれました。
社名の変更はイメージの回復や、再生を期してのことだと思われます。
今元会長である平田氏の影響が強かったと言われています。
社内で元会長にものを言えるような雰囲気がまったくなく、彼の指示には従わないといけない環境があったようです。
その元会長が辞任した今、環境は大きく変わったことになりますので、以前とはまったく違った状況になっている可能性も十分に考えられます。
不祥事があったとなると利用するのもためらってしまうものですが、必ずしも信用できないとは限りません。
企業としてきちんと再生していればむしろ信用性が高いでしょうし、不動産会社を選ぶ時は本当に信頼できるのかを見極めることが重要でしょう。
すてきナイス不動産の評価は?
大きな不祥事を起こしたすてきナイス不動産ですが、現在の評価はどうなっているのでしょう。
結論から言うと、やはり不祥事に対してネガティブな印象を持っている方が多いようです。
粉飾決算をするような企業は信用できない、今でも選ぶ気になれないという厳しい意見も見られました。
これは逮捕者を出すほどの事件になってしまった以上、仕方ないことでしょう。
一方で好意的な評価も見られます。
特に担当のスタッフが丁寧で親身に相談に乗ってくれたという声が目立ちました。
粉飾決算は幹部を中心とした企業経営の問題ですが、現場のスタッフ達は情熱を持って仕事にあたっていることが伺えます。
そのことを利用者も感じていて、こうした評価につながっていると思われます。
実際すてきナイス不動産は歴史も古い企業で、ノウハウもありますから現場レベルでの評価が高いことは不思議ではありません。
今後粉飾決算を乗り越えることができれば、さらなる飛躍も期待できる企業と言えるのではないでしょうか。
自分自身が企業の価値を見極めることが大切
すてきナイス不動産の評価を見てもわかるように、良い意見もあれば悪い意見もあります。
それが当然で、感じ方は人によっても大きく変わってきます。
不動産会社を選ぶ時、他の人の意見も参考になり重要ではありますが、自分自身が価値を見極めることも大切です。
自分はどう感じたか、どの会社を選びたいか、しっかりと基準を設けておくことで失敗を防げます。
また、不動産会社選びをするための知識も身につける必要があります。
知識があればどんな会社が良い会社なのかを判断しやすく、成功の確率が高まります。
過去に不祥事があったから絶対に悪い会社とも言い切れませんし、逆に不祥事を起こしていなくても評判の悪い会社もたくさんあります。
自分の希望を叶えてくれる会社かどうかは、自分が見極めないといけません。
たくさんある不動産会社から理想の1社を見つけることが大切ですね
そのためにも正しい知識を身につける必要があります
不動産会社選びで失敗しないためには?
ここからは土地や建物の売買で不動産会社を頼る時、失敗しないための選び方について紹介していきます。
1つの例としてすてきナイス不動産を出しましたが、ここまで触れたように信頼できるはずの大企業であっても不祥事を起こす可能性はあります。
逆に知名度が低く、あまり知られていないような会社でも信頼できて頼りになるところはあります。
私達にとって不動産の売買はとても重大なイベントの1つです。
絶対に失敗は避けたいところですし、会社選びは本当に重要な作業です。
ではどうすれば失敗しないのかを具体的に知ることで、今後不動産の売買をする時に役立つでしょう。
大手の会社か地域密着の会社か
日本全国には大小あわせてたくさんの不動産会社が存在します。
誰もが知っている大手のところもあれば、地域に密着する形で経営をしている小さなところもあります。
ではどちらの会社が良いのでしょうか?
やはり知名度も高く大手の方が良いと考える方が多いかもしれませが、決してそうとは限りません。
地域密着タイプの会社にも良い点はあり、逆に大手にも悪い点はあるのです。
大手と地域密着型の違い、メリットやデメリットを把握することから始めましょう。
大手不動産会社のメリットとデメリット
ここで言う大手の不動産会社とは、テレビCMを放送していたり、全国規模で営業をしていたりといった会社が対象です。
すてきナイス不動産もいわゆる大手に該当します。
大手の不動産会社を利用する方は多いのですが、実はメリットだけでなくデメリットも抱えています。
それぞれを把握し、本当に大手を選ぶべきかを考えられるようになりましょう。
まずはメリットから見ていきます。
- 取り扱っている物件の数が多い
- 全国規模の情報網
- 倒産といったリスクが少ない
これらがメリットと言えるでしょう。
大手だけあって取り扱っている物件の数が非常に多く、選択肢が増えます。
また、物件の数だけではなく情報も全国規模で持っていて、有益な情報を得やすいというメリットも生まれます。
このあたりは大手だからこそのメリットであり、大手を利用するならこうした点を上手に活かすことがポイントになってきます。
また、大手は基本的に経営も順調なことが多く、資金も豊富なため急な倒産といったリスクを回避しやすい面もあります。
もちろんなんらかの出来事で急激に経営状況が悪化するリスクはどの会社にもありますが、そのリスクが少ないのも事実です。
不動産の売買をしている途中で倒産され損失が出た、なんてことがないようにするためにも、大手を選ぶのは意味があります。
では次にデメリットです。
- 地域に特化した情報は持っていないことも
- 競争が激しい
以上がデメリットとして挙げられます。
大手の場合、全国的に物件を扱い営業をしているため、ある地域に特化した情報は持ってない、少ないことがあります。
たとえば地元で不動産の売買をしたいという時、大手よりも地域密着型の会社の方が情報が多く頼りになるケースが見られます。
これは全国的に手広く営業している大手の宿命とも言えるでしょう。
また、大手は利用する人が多いため、特に物件を購入する際に競争が激しくなりがちです。
購入しようか迷っている間に他の人に買われてしまったなんてこともあり、ゆっくり考える時間がないことも珍しくありません。
不動産会社としても競争が激しいことを伝えると短期間で購入を決めてもらえることがると知っているため、あえて他にも欲しがっている人がいるからと購入を急かしてくることもあります。
知名度・人気の高い大手だからこそのデメリットです。
地域密着型不動産会社のメリットとデメリット
地域密着型の不動産会社というのは、全国展開などをしておらず、特定の地域でのみ営業している会社を指します。
地元の小さな不動産屋さんと考えるとイメージしやすいでしょう。
どうしても知名度の面などで大手に劣ってしまうと思われがちですが、地域密着型にもメリットがあります。
具体的なメリットは以下の通りです。
- 地域の状況を正確に把握している
- 大手では得られない地域ならではの情報を得られる
- 柔軟な対応が期待できる
以上のような点がメリットです。
まず、地域密着型は文字通り特定の地域に密着する形で営業しています
ですので、担当地域に非常に強いのが特徴です。
物件の情報はもちろん、その周辺など地域全体の細かな情報まで把握していて、それを教えてもらえます。
たとえば治安や近隣に住んでいる人達の特徴などで、こうした細かな情報は大手では得られないことがあります。
不動産を売るにしろ買うにしろ、こうした地域密着型ならではの情報が役立つ場面は数多く出てくるでしょう。
また、親身で柔軟な対応をしてくれることが多く、その意味でも頼りになります。
大手だと良くも悪くも画一的な対応になりがちですが、地域密着型はお客のニーズに合わせて柔軟に対応してくれたり、幅広く相談に乗ってくれたりします。
良い意味での距離の近さが魅力とも言えるでしょう。
では次に地域密着型のデメリットです。
- 該当地域以外の情報は期待できない
- 物件数が少ない
特定の地域に密着しているため、該当する地域以外の情報はほとんど持っていないことになります。
同時に扱っている物件の数も少なくなり、選択肢が狭くなってしまうことも出てくるでしょう。
こちらも特定の地域に絞って売買するならそれほど影響ありませんが、ある程度の範囲で売買を考えている場合は、必要な情報が得られなかったり、そもそも物件を扱っていないなどの弊害が出る可能性があります。
この点は地域密着型のデメリットであり、大手に負けてしまっている部分です。
大手と地域密着型、自分に合った方を選ぼう
大手の不動産会社にも、地域密着型の不動産会社にも、どちらにもメリットとデメリットがあります。
一概にどちらが良いと言うことはできず、自分の状況や希望に合わせて最適な方を選ぶことが重要なのです。
単純に有名で大企業である大手の方が良いとは言えませんし、かといって地域密着型が必ずしも良いとも言えません。
自分にとってはどちがら良いのか、事前にしっかりと検討することがコツです。
具体的には先程紹介したメリットとデメリットを把握し、メリットを活かせるように考えるのがおすすめです。
よりメリットを活かせるのがどちらなのかを考えれば、自然と選ぶべき不動産会社が見えてきます。
不動産会社にもスタイルの違いがあるんですね
大手にも地域密着型にも良い部分と悪い部分があるので、しっかり比較することが大切です
各不動産会社の得意分野を調べよう
不動産会社が行なう業務は、簡単に言えば不動産を扱うことですが、具体的にはさまざまな業務に分かれています。
まずはその業務を簡単な表にまとめてみましょう。
売買仲介 | 賃貸仲介 | 不動産管理 |
---|---|---|
土地や建物の売買を仲介する業務 | マンションなど賃貸物件を仲介する業務 | 各種不動産を管理する業務 |
このように3つの業務に分けることができます。
もし自分が土地や建物の売ったり買ったりしたいなら、売買仲介が得意な不動産会社を選ぶのが理想的ということになります。
マンションを探しているなら賃貸仲介が得意な会社、不動産管理について相談したりしたいなら不動産管理が得意な会社といった具合です。
このように、一言で不動産会社と言っても得意な分野はそれぞれで違います。
ホームページを見たり、ネットで評判を調べるなどして、得意分野がどこなのかをチェックしてみましょう。
多くの会社ではホームページなどで、自分たちの得意な分野をアピールしています。
こちらとしても得意分野が把握できれば、不動産会社選びの参考になりますし、実際に選んだ後も頼りになります。
担当者は信頼できるか?
各不動産会社に仲介などの依頼をすれば、担当のスタッフが最後まで何かとサポートしてくれます。
この担当者が信頼できるか、頼りになるかを見極めることも重要なポイントになってきます。
もし担当者が信頼できないと感じられる場合、別な会社に切り替えることも検討すべきです。
それくらい担当者との付き合いは重要なのです。
問題はどうやって信頼できるかどうかを判断するかです。
ある程度の期間付き合えば自然とわかってくるでしょうが、それでは時間を無駄にしてしまうかもしれません。
長く付き合って最終的にやっぱり信頼できないから別な会社にお願いするでは、タイミングを逃してしまいます。
早めに判断するためにも、チェックしておきたい部分を把握しておきましょう。
こちらの話をしっかり聞いてくれるか
お客の要望を聞くことと考えると、担当者なんだから聞くのが当たり前だと思われる方がほとんどでしょう。
不動産会社のスタッフの中には、こちらの話をあまり聞いていない、正確に言うとこちらの要望を理解できない人もいます。
優秀な担当者の場合、こちらの話を聞き、何を望んでいるかを正確に理解し、そのうえで相談に乗ってくれたりアイデアを提供してくれたりします。
そうじゃない担当者だと、こちらが話をしても正確に理解してもらえず、より良いアイデアの提供などが期待できません。
大半の担当者は話は聞いてくれますが、それを理解しさらに良いアイデアを出せるかが肝心なのです。
理想的には、こちらが伝えていない、もしくはこちらが自覚していない要望などを汲み取り、提供してくれる担当者がいれば最高です。
不動産会社とやり取りをする中で担当者が決まり、話をする機会も増えますので、信頼できる人かをチェックしてみましょう。
対応が早く、細かに説明してくれるか
こちらから何かをお願いしたり、質問・相談した時にいかに早く対応してくれるかも重要です。
忙しくてどうしても迅速な対応が難しい場合もありますが、当日中、遅くても2・3日中にはなんらかの返事をしてくれる担当者は信頼できると言えます。
逆にいつまで経っても返事がこない、対応してもらえないという担当者は、単純に忙しいだけでなく信頼できない駄目な担当者の可能性があります。
また、対応してくれる際に細かに説明してくれるかも大切なポイントです。
私達は不動産に関しては素人です。
ある程度の知識があるとしても、不動産会社の社員に比べればやはり知識が豊富とは言えず、わからないことも多いでしょう。
そんな中で担当者がこちらにわかるように丁寧に、細かく説明してくれると助かります。
ユーザー目線になって親身に話をしてくれる担当者は優秀な人が多く、頼りになります。
担当者と相性が悪いと感じたらどうすべきか?
担当者との信頼関係が上手に築けそうにないと感じた場合ですが、選択肢は2つです。
1つは依頼する不動産会社ごと別な会社に変えてしまう、もう1つは不動産会社は変えずに担当者を変えてもらうというものです。
一般的に担当者が合わないと感じたら不動産会社ごと変えてしまうことが多いですが、不動産会社に不満はないが担当者とは相性が悪いなどの場合、担当者だけを変えてもらうようお願いするのも1つの方法です。
どちらが良いかは一概には言えませんので、不動産会社・担当者との関係を考えながら最適な方を選びましょう。
不動産会社を変えるにしても、担当者だけを変えるにしても、変えてすぐに良い結果が出るとは限りません。
いずれにしても不動産の売買という重要なことを行なうわけですから、腰を据えてじっくり選ぶくらいの気持ちが大切です。
焦ると失敗してしまうので、長い目で信頼関係を築いていきましょう。
インターネット上の口コミも活用しよう
現代では情報収集にインターネットを利用する方も多いはずです。
不動産会社選びをする時も、インターネット上の口コミを見てみるのがおすすめです。
口コミではその不動産会社を利用した人のリアルな評価が見られます。
実際に利用しなければわからない部分まで知ることができ、非常に役立つ情報です。
ある程度利用したい不動産会社が絞れてきたら、各不動産会社の口コミをチェックしてみましょう。
そうすることでより詳しく会社のことを知ることができ、判断の参考になります。
ただし、口コミはあくまでも個人の感想のため、必ずしも口コミ通りとは限りません。
実際に口コミを見ても良い評価や悪い評価が混在していて、人によって感じ方が違うのがわかります。
最終的には自分で判断しなければならず、口コミは参考だという意識を忘れないようにしましょう。
不動産の一括査定について
主に不動産を売却する場合に利用されるサービスに、一括査定というものがあります。
文字通り一括で査定が行えるもので、複数の不動産会社にまとめて査定の依頼ができます。
利用は無料でお金もかからず、手軽に複数の不動産会社の査定結果を比較できると注目されています。
今ではこの一括査定を利用することが、不動産の売却で信頼できる会社を見つける代表的な方法にもなっています。
もし土地や建物の売却を考えているなら、一括査定を使って不動産会社選びをしてみると良いでしょう。
不動産の一括査定の仕組み
一括査定サービスはインターネット上で提供されているサービスです。
サービスに登録し売却を考えている土地や建物の情報を入力します。
すると提携している不動産会社それぞれに情報が送信され、各不動産会社は情報を基に査定を行います。
最終的に査定結果がまとめて手元に届き、その査定結果を比較しながら依頼する不動産会社を選べるのです。
たとえば、5,000万円が相場の物件を売却するとしましょう。
一括査定を利用し3社に査定をしてもらったところ、A社は5,500万円、B社は6,000万円、C社は4,500万円という査定結果だったとします。比較するともっとも高く売却してくれるのはB社ということになり、少なくとも金額的なことで言えばB社がもっとも優れた会社となります。
実際には担当者との信頼関係だったり企業の実績など、総合的に判断することになりますが、査定額が高いというのは大きな魅力なのは間違いありません。
このように一括査定を利用すると、無料で手軽に複数の不動産会社から査定をしてもらうことができ、その結果を比較できます。
不動産会社選びの大きな助けになりますので、積極的に活用したいところです。
悪質な不動産会社には注意を
一括査定を利用するとシステム上どうしても複数の不動産会社とやり取りすることになります。
場合によっては強引な営業をされたり、嫌な思いをするかもしれません。
残念ながら全国の不動産会社の中には、強引な営業をするようなところもあります。
しつこく電話してきたり、契約をしつこく迫ってくるような不動産会社には十分注意しましょう。
そういう会社は絶対に利用せず、きっぱりと断ることが大切です。
強引に押し切られるようなことがあると、後で後悔してしまいます。
せっかく理想的な会社を見つけるために一括査定を利用するのですから、信頼できないと感じた会社は即断りましょう。
一括査定で信頼できる不動産会社を見つけることがポイントですね
査定額の比較ができて、信頼できる会社も探せる一括査定はとても役立ちます
すてきナイス不動産の粉飾決算事件についてや評価をはじめ、不動産会社の選び方のコツを見てきました。
大手であっても不祥事によって会社の形が大きく変わることがあります。
私達は不動産の売買をする時、不動産会社を頼ることになりますが、会社選びで失敗しないためにも正しい知識が求められます。
どうすれば理想的な不動産会社を選べるのか、そのために活用できるサービスには何があるのかを知りましょう。
そしてその知識を活かし、信頼できる不動産会社を見つけることができれば、スムーズに不動産の売買が可能になります。