今持っている不動産を売却したいからまずは不動産会社に連絡をと行きたいところですが国内に数ある中から見つけ出すのも、なかなかに大変な作業です。
そんな時に活用したいのがランキング、全国の大手不動産会社を売上高の順に並べた一覧表です。
ランキングは単なるデータ集めだけでなく、数字の1つずつを分析するとそれぞれの会社の特徴が読み取れるという意外な効果も発揮、これさえ分かればはじめから一気に比較検討ができる優れものです。
やはりインターネットが普及してきて情報があふれる時代になっていますので、ランキング系のしっかりと情報をまとめている所から効率よく情報収集していく必要があります。
大手不動産会社情報について、中古物件売買を取り扱う仲介に絞った数字の見方について、売却目線で解説していきましょう。
目次
優良不動産会社を選ぶための見方について
売却に信頼のおける会社選びをするには、様々なホームページや一般サイトに掲載されている提示数字に注目してみることです。
取扱高だけでなく、他の数字についても精査することで会社の特徴がより色濃く判明します。
まず項目名が意味するものを読み取ってみましょう。
取扱高だけでなく、他の数字も満遍なく分析していくのですね。
まずは基本情報として知っておくべき項目などのご説明をいたします。
取扱高と仲介件数のボリューム要素から見られる会社の活力
会社の体力を知るために最も分かりやすいのはボリューム要素(量的な要素)を知ることなど、この項目では取扱高と仲介件数に着目してみます。
取扱高は実績そのもの
取扱高とは売上高のことで、販売価格から諸経費の総数を引いた純利益の総額です。
売上をたくさん上げていることは、量質ともに多くの成約件数を挙げているので、文字通り実績そのものであるとも言えますね。
加えて不況が続く現在、不動産業界では新築の市場が伸び悩み、反対に今や中古物件の市場が最も活発と言っても過言ではありません。
仲介業メインで多くの実績を残している会社は、十分な経営体力と信頼度、さらに今後の展望も十分に見込まれていると考えられますね。
仲介件数が多いほど売却に強い
ボリューム要素で次に参考になるのが、仲介した件数についての項目です。
この表で挙げられている企業はいずれも仲介業以外の業務全般を手掛けている会社ですが、仲介件数のみに注目すると順位が少し変わります。
ランキングは基本的に何を基準にするかによって順位が変わることが多いです。
やはり良い会社は仲介件数も多いです。実務が多く経験豊富な会社のほうが安心感がありますよね。
漠然とランキングチェックするわけではなく、「何を知りたいのか?」というのを明確にして順位を見ていきましょう。
仲介という部分に着目するとランキングは入れ替わることが多いです。
全体の金額や件数が多いのは成約を効率よく取っている証拠、時間がなくて早く売りたい人におすすめできますね。
売却するなら必ずチェックしたい手数料収入ランキング
よくランキング表には手数料という文字が見られますが、売却を考えるなら手数料分析は必須です。
売却での手数料と言えば紛れもなく仲介手数料のことを指しますが、ここから見られる要素からは一体どんなことが分かるのでしょうか。
やはり大きな金額が動くので不動産売買に関する手数料などは一通り把握していくおくことが大事ですよね。
手数料収入を見ると査定額の判断材料にもなる
手数料収入も売上高の一部として考えられますが、この中からは実はもう一つ意外な要素を探しだすことができます。
それは初めに提示する査定額、不動産会社を選ぶにあたって多くの人にとって決め手にもなっていますね。
しかし一体なぜ、手数料と査定額が関係あるのでしょうか。
その根拠として、まず仲介手数料(上限)の計算式を挙げましょう。
※下記は販売価格が400万円超の場合です。
- 仲介手数料(上限)=物件価格(販売価格)×3%+6万円
このように、手数料は販売価格に比例することが分かります。
そこから推測されるのは、手数料収入が多いと販売価格も多いと高額査定をしてくれる可能性があることです。
その理由は、販売価格が査定価格を基に決められているためです。
査定価格はあくまで概算価格という考え方なので、実際の販売価格とは異なりますが、一般取引においては査定額を大幅に上回る例は非常に少ないです。
そのため、手数料収入と査定額は連動していると考えられますね。
どこの会社なら良い査定額をつけてくれそうか?
それを知るためには、手数料収入の部分も見逃さないようにしましょう。
手数料率が低いほど仲介手数料が安い?
一般的なランキング表の手数料率は、取扱高全体に占める手数料収入の割合を示しています。
不動産売却では、売主に依頼された物件が売れて初めて、成功報酬として仲介手数料を受け取り売上の一部となります。
中古物件を売却するならこの手数料対策は欠かせないポイント、なぜならこの金額が意外とまとまった出費になるからです。
一例を挙げると、3000万円で販売された物件には、以下の手数料を支払うことになります。
- 3000万円×3%+6万円=96万円(上限)
このように、100万円近い金額を支払うのは一般の人にとって決して小さくはありません。
つまり手数料率から考えられることとは、料率が低い会社ほど仲介手数料が安くできるチャンスが期待できます。
売上などの数字は大きい方が良いですが、手数料率については小さい方がむしろプラスの要素だと言えますね。
なお一般的に手数料計算式上の3%を超えていますが、その理由は収入の総額に買主から支払われた分も含まれているからです。
中古取引では売主、買主からともに受け取る場合と、売主のみから受け取るケースの2種類の形態です。
売主からの金額に特化した場合は収入全体に占める割合が小さくなるので、実際の料率はこれより低いとも見られます。
仲介手数料は売主が支払う中では最も金額が大きいですね。
売却するには欠かせない支払いである手数料、最近ではこの言葉を嫌って、仲介手数料は取らないと謳う会社もあるくらいです。
え?ですがその会社はどうやって売り上げを?
ケースバイケースですが一番よく聞くのが、他の名称にて手数料を請求していることですね。
なるほど、それは少し気を付けなければいけませんね。
高額売却を目指すなら1件当たりの数字も要チェック
データとして数字を載せるにあたっては、取引件数は金額の大小に関係なく1件としてカウントされます。
しかし取引1件ごとの数字に注目して見ると、様々な見方があるという事実が分かりました。
自分の持っている家がいくらで売れるのか、そこを気にしない売主はまずいないはずです。
不動産を売りたい人は総じて高値で売却したいもので、最低限チェックしておく必要があるでしょう。
1件当たりの手数料収入、物件価格が高いほど高く売れる
一般的な不動産業者のまとめに掲載されているランキング表の項目には、1件あたりに注目した数字も挙げられている事が多いです。
なぜこのようなデータを公表しているか、それは契約1つについての重みも十分な判断材料となるからです。
同じ1件の取引でも売上が100万円と1000万円では大違い、1件の契約で取り扱う数字が大きいほど、高額取引の可能性が高まります。
ですので不動産業者の場合は、物件売却価格の高い案件のほうが都合が良いというのが本音です。
もちろん扱う物件の種類や方向性で変わる部分もあるのですが、ランキング表を見ながらアクティブに売買されている会社を選ぶ事も重要でしょう。
ランキングをチェックしながら自分の売却したい相場価格と照らし合わせて不動産会社を選ぶ事をお勧めします。
店舗数は多いほど良い?その真相は
一般的なランキングに挙げられるのはいずれも誰もが名前を知っている最大手企業ばかり、そのような大規模店になると、店舗数が多いところほど優良というイメージを何となく持ってしまいます。
確かに、店舗数を増やすためには十分な人件費を確保する余裕が必要なので売上が多いことが必須条件、その点では数が多いことももちろん強みではあります。
しかし、ボリュームだけでは一概に判断できない部分もあります。
なぜなら契約1件につき金額が違うように、店舗1件についての売り上げも違うからです。
確かに、店の数が多いから売り上げもというわけではないですね。
そうですね。ですが、店舗数が多いとエリアが広がる、少ないとターゲットを絞って効率的に売れるとそれぞれに異なるメリットもありますよ。
上位ランキング10社の特徴総まとめ
全国の不動産会社の中でもトップクラスの売上を誇る選ばれし企業であっても、その個性や強みは様々ということが数字の上からわかると思います。
それを踏まえた上で、各社の特徴とメリットデメリット、そしておすすめな人について取扱高順に総まとめしました。
企業名 | メリット | デメリット | おすすめな人 |
---|---|---|---|
A社 | 売上、手数料収入、仲介件数ともにナンバーワン、抜群の経営体力がある | 1件当たりの手数料収入(第7位)、販売価格(第8位)ともにそれほど高くない | 早く売りたい人 忙しい人 |
B社 | 業界第2位の実力 1店舗あたりの取扱高第3位 | 取引高全体ではA社と比較するとまだ差が大きい | 時間に余裕があって慎重に売りたい人 |
C社 | 1店舗あたりの仲介件数が第3位 | 1件あたりの販売価格はやや少ない | 早く売りたい人 忙しい人 |
D社 | 1件あたりの手数料収入、販売価格、1店舗当たりの売上ともに第3位 | 店舗数が少ないので、近くに出店していない可能性がある | 高額売却を目指す人 優良物件を持っている人 |
E社 | 仲介件数第3位、店舗数954で圧倒的な第1位(2位のA社は281) | 1件あたりの数字がいずれも低い | 早く売りたい人 小規模な町にある物件を取引したい人 |
F社 | 平均的に能力のバランスが取れている | 突出した数字がなく、競争力には少し不安要素あり | 専任媒介契約で慎重に売りたい人 (競争力が不安な場合、多くの会社と競争する一般媒介より専任媒介で力を発揮しやすい) 営業マンの人柄を重視したい人 |
G社 | 能力のバランスが整い、1件当たりの数字も比較的良い | F社同様、一般媒介には向いていない | 専任媒介契約で慎重に売りたい人 営業マンの人柄を重視したい人 |
H社 | 1件あたりの手数料収入、販売価格、1店舗当たりの売上ともに第2位 | 店舗数が少ない 1店舗あたりの仲介件数が少ない | 高額売却を目指す人 優良な物件を持っている人 時間に余裕のある人 |
I社 | 1件あたりの手数料収入、販売価格、1店舗当たりの売上、仲介件ともに圧倒的な第1位 | 店舗数が少ない 限られた物件しか売却できない恐れがある | 高額売却を目指す人 優良物件を持っている人 時間に余裕のある人 |
J社 | 手数料率が低い | 売上高、店舗数ともに競争力で不安要素がある | 仲介手数料を安くしたい人 |
上位10社の特徴は数字だけでもこれだけ浮き出てきましたね。
もちろん各ホームページに掲載されているランキングには判別基準が変わっていますので、順位付けでは変化が生じますが、大手といわれる会社のメリット・デメリットやおすすめする人など参考にしてください。
ところで、ここではあえてデメリットの部分も挙げていますが、その理由は会社の強みと特徴を大きく打ち出す必要があったからです。
たとえば、できるだけ早く売却したい人とゆっくり時間をかけたい人では要望の内容が違います。
早さを求める人は時間をかけたくないため効率重視、つまり件数をたくさんこなしているボリューム型の会社がおすすめです。
一方、時間に余裕がある人は販売戦略や担当者の人柄などを重視する傾向があるので、全体的にバランスが取れている会社の方が向いています。
またデメリットは現時点での話なので、今後変わっていく可能性は十分あります。
今は店舗数が少なくても売上が挙がれば拡大する、1件あたりの価格が低くても企業努力で改善するなどです。
ランキングに掲載された上位10社はいずれもこれまでに実績を積み上げてきた企業であることは共通しているので、今後の展開も十分チャンスを持って見守れます。
売上の他にも参考にしたい、顧客満足度ランキングとは
売上高や1件当たりの収入といった数字を見ていくとある程度候補を絞り込めてきますが、むしろ気になるのは、実際に売却した人がどの程度満足しているかです。
そんな時に必ずチェックしたいのが、不動産会社の顧客満足度ランキングです。
不動産取引は最終的には人と人のやり取りになるので、そのためにもぜひ、参考にしたいですね。
顧客満足度については、確かに売り上げデータからは読み取れませんね。
実際の顧客満足度ランキングを見ながら、優良な仲介会社を判断する材料を探っていきましょう。
顧客満足度ランキングとは
顧客満足度とは文字通り、仲介を依頼した客が会社の対応にどの程度満足したかを数値化したものです。
やはり最終的に不動産会社を利用したお客様が満足して売却することが出来たか?というのは重要です。
不動産売買は結局、人を介して取引されるものですので、担当の方を始め不動産会社の経営方針や社員教育にも大きくかかわっていく分野です。
しっかり顧客満足度はランキング形式に掲載されていた場合は必ずチェックしましょう。
実はある調査で顧客満足度に関して以下のランキングデータがあります。
提案力のK社
1位 K社
提案とサポート力が高評価の理由
顧客満足度78点以上
堂々のランクイン第1位のK社に寄せられた声には、以下のようなものが目立っていました。
- 条件や要望を丁寧に調査してくれた
- 売主にとって最適で無理のないプランを的確に提案
- 販売だけでなくサポートも万全
最適な提案とサポートによる安心感の面で、評価が高いことが分かります。
良質なスタッフが持ち味のL社
2位 L社
営業担当者さんのサポートや対応が良かったという理由が多かった
顧客満足度77点以上
続いて第2位のL社について、L社に対する声で多かったトップ3は以下の内容です。
- マンションも戸建も共に売却の実績が豊富なので信頼度が高い
- スタッフの専門性が高く、最適なプランを提供してくれる
- 税金や権利関連、ライフプランニングまで幅広く相談できる
実績面での評価の他、営業担当者の専門性や知識についても良い内容が目立っています。
実績人材ともに高品質なM社
同率2位 M社
同じく実績面で満足されたお客様が多かった理由
顧客満足度77点以上
同率2位のM社に対する評判で良い内容のものは、次の3つの特徴があります。
- 年間1万件を超える豊富な実績に見合う安心感
- 営業マンの98%が宅建取得者なので大きく信用できる
- 売却にまつわるお金や住宅ローンの相談についても分かりやすく答えてくれる
M社もやはり、実績と担当者の良さについて評判が集まっています。
中でも宅建所持者については圧倒的な支持を集めているのが、注目すべき点です。
対応に満足した意見が多かったN社
4位 N社
売却の迅速な対応や対応に満足しているという理由
顧客満足度77点以上
やはり営業担当の対応に良さが良かったという方が多い印象です。
- 親切に説明をしてくれた
- サービス内容を解りやすく説明してくれた
- 電話などにすぐに来てくれて好感が持てた
幅広く展開している会社であって社員教育もしっかりしているのでしょう。
信頼できる人が多かったと満足度が高い印象のO社
5位 O社
担当者が信頼できる人だったという意見が見受けられました
顧客満足度77点以上
自宅査定や取引の中で信頼を持てる担当者さんが多かったという意見でした。
- 数社に依頼したが一番信頼が持てた
- あまり押しつける様子もなく安心できた
- 丁寧な説明も良かった
もちろん担当者さんによって変わる部分もありますが、担当者さんの感想が多かったです
やはり提案力と営業マンの優秀さを評価する声が高い点で共通しています。
なるほど、不動産取引は人と人とでするもの、その点ではAIでは絶対にできない仕事ですね。
ランキングと併せて口コミを見ていても分かりますが、売却金額よりも担当者の対応が良くて満足したと、意外にも人の面での評価に重きが置かれています。
良い不動産会社に見られる共通点
顧客満足度ランキングから読み取れることは、その会社の人材や姿勢と言ったものです。
基本的は担当が決まっているので、会社がどう社員を教育してお客様に満足していただけるか?という部分で丁寧に接してくれるか?という事になると思います。
不動産を売却するそのものの行為や手続きはどの会社も一緒ですので、丁寧な対応、少しでも高値で取引できるように情報収集や準備・相手探しなどをマンパワーにおいて関わってくれるか?という部分ですね。
依頼する方も丁寧な対応を望むものです。
売上や手数料収入のような客観的なデータとは違い、完全に顧客目線での評価が反映されています。
上位ランキングに入る会社にはある共通点があります。
提案力
ランキング上位5社への満足度として共通しているのは、高い提案力です。
この場合の提案力とは売上よりも売主がどんな要望を持ち、それに対していかに最適な提案をしているか、こうした面は売上ランキングの数字から見ることはさすがに難しいです。
会社としてはできるだけ単価を上げて販売することが売上に繋がりますが、顧客の目線で考えると必ずしもそうはいかない場合があります。
早く売りたい客もいれば高く売りたい客もいる、どちらを重視するかではセールスプランニングの立て方が異なります。
売主1人1人の要望に耳を傾けてそれにあった販売プランを示す、こうした姿勢に顧客は信頼し安心して任せられるのです。
またもう一つ見逃せないポイントが、媒介契約に対する提案です。
会社にとって仲介の第1歩となるのは媒介契約を取ること、これがあって初めて具体的な販売活動ができるからです。
媒介契約とは、不動産会社が物件の販売活動を通して買主を探し、売主との間を仲介する(媒介する)ための契約です。
契約締結の形態は、1社だけに仲介を任せる専任媒介と、複数社に任せられる一般媒介の2種類あります。
不動産会社の立場としては、できるだけ専任媒介契約を望むのが本音です。
その理由はより仲介手数料が取りやすくなるからです。
同じ物件を複数社が競合する一般媒介では成約を取り付けた会社だけが手数料を受け取れるため、自社で契約ができないと売上はゼロ、当然それまでの販売活動も水の泡となってしまいます。
しかし専任媒介にすると自社だけで販売活動ができるので、成約すると確実に手数料を受け取れます。
不動産会社の中には、この専任媒介契約にこだわっている会社が少なからずありますが、それをあまりに前面に出してくるような会社は少し考えなければなりません。
ただしもし強く出られた場合でも、交換条件として仲介手数料の値引きを交渉するという手もあります。
専任にするか一般にするか、どちらにするかは顧客が決めることですね。
専任媒介は顧客にとってもメリットがあります。自社で販売を任されたからにはという気持ちが持てるので、熱心に販売活動をしてくれるという側面もあります。
なるほど、そうするとより早く成約する可能性が高まりますね。
サポート力
提案力の他に評価が分かれたのがサポート力、不動産の仲介業はただ売って終わりではなく、取引を進めていく中で疑問点や相談事も多く出てきます。
一般住宅の場合、売却手続きが完了するまでに最低でも3か月程度、買主が見つからない場合は当然それよりも長い期間かかります。
なかなか売れないでいると、売主としては当然不安に思ってしまいますね。
また物件を売ると仲介手数料以外にも、税金対策の問題、さらに住宅ローンについても相談事が増えます。
金額も比較的大きくまとまっている上に、不動産の専門知識が必要なので一般の売主にとっては分かりにくいことばかりです。
そんな時、気になったことについて気軽に質問できるのはとても安心感があります。
なお、中古物件の売却は以下のような流れで行われます。
売主としても知っておくと役に立つので、基礎知識として覚えておくと便利です。
- 1.物件の価格査定(物件の状態を詳細に調査し、おおよその販売価格を割り出します)
- 2.媒介契約締結(最終的な販売価格に合意したら仲介のための媒介契約を結びます)
- 3.販売活動(物件の売り出しを広告で宣伝し、買主を募ります)
- 4.内覧(購入検討者から希望があれば内覧を行い、実際に物件を見てもらいます)
- 5.売買契約締結(買主から購入の意思が確認できたら売主との間で売買のための契約を結びます)
- 6.引き渡し(物件の引き渡し、引っ越しや各種税金の精算、仲介手数料の支払いなどがあります)
- 7.確定申告(売却した翌年の確定申告で所得税について申告します)
満足度の高かった人の声からは、いくらで売れるかだけでなく税金など出ていくお金についても的確な答えを出してくれたなど、こうしたサポート体制への姿勢を評価する意見も多く目立ちました。
営業マンの質が良いか
不動産会社を決めるのに絶対に欠かせないのが担当者の質、どんなに査定金額が高くても営業マンとの相性が今一つでは気持ちの良い取引ができません。
実際に不動産口コミに寄せられる声の多くが担当者に対するもの、対人でのやり取りが多くなる不動産取引では、人柄が大変重要視されるのが理解できます。
顧客満足度の高い会社にもまた、営業を担当する1人の人間について評価する声がかなりの数で挙げられています。
具体的な例としては宅建を持っているかどうか、一般の目線では不動産に携わる人なら誰もが持っている資格と思われがちですが実はそうではありません。
不動産業法では、1つの店舗につき5人に1人以上の資格所持者がいることが義務付けられていますが、反対の見方をすると、残り4人は資格を持っていなくても違法ではありません。
実際にあった話では、媒介契約から内覧対応まで対応した営業マンが宅建を持っていなかったというケースもあるくらいです。
さらに宅建資格は合格率が15%程度、通信講座での勉強費用も平均4万円程度かかるため、簡単に取れるというわけでもありません。
しかしその一方で、第3位のM社のように営業担当者のほぼ全てが資格所持者という例もあるので、宅建を持っているか否かで不動産営業の実力に差が出ることはある程度間違いありません。
査定を申し込んだ時、担当した営業マンにはぜひ、宅建資格を持っているかを確認することがおすすめです。
仲介業務の経験豊富さ
もう一つは、仲介業務の経験がいかに豊富かについても見逃せません。
売却にあたって重視したいのは、やはり中古物件の売買経験が多いことです。
仲介業の難しいところは、新築より条件の下がる物件を扱うこと、そして交渉力が要求される2つの点にあります。
家を買うというのは人生で最大の大金を使う買い物、たとえ中古物件であってもそれは変わりません。
そのため買主にとっても抑えられる出費は抑えたいため、値引き交渉やサポート体制についての要望も大きいです。
その一方で売主の要望にも応えなければなりません。
販売価格や時期の調整、買主から値下げの交渉への可否など、提案事項が多くあるので、高いコミュニケーション力と調整力を求められます。
こうした難しい中古売買の仲介を数多くやってきた人であれば、売却には慣れているので頼りになる存在です。
最終的には担当者、つまり人ですね。
不動産会社を選ぶにはまず会社の実力として数字を見る、そこから絞り込んだら顧客満足度を確認、2つのランキング表を使うことで良い会社に出会える確率がずっとアップしますよ。
まとめ
大手不動産会社の仲介ランキングは、売却を検討する上では必ず参考にしたい資料です。
しかしただ売上高を見るだけで判断できず、数字の一つずつに大きな意味が隠されています。
売上はトップ3に入っていなくとも、仲介件数、1件あたりの金額などを見ればその会社の特徴がある程度までは浮きぼりとなります。
またもう一つ大切にしたいのが顧客目線で評価した満足度ランキング、ここで分かるのは会社の姿勢や営業マンの質など、実際の取引に大きく関わってくる要素が満載です。
どうしてもランキングから比較すると大手仲介業者に限られる事も多いですが、数値化・ランキング化した情報は客観的な視点で判別の基準になります。
2つのデータを比較検討してから査定依頼を出す、この方法で優良不動産会社に出会う確率は大幅にアップするので、ぜひとも有効活用させましょう。