ハウスクリーニングの実施は、売却を有利にします。
買い手が購入を決めるにあたり、第一印象は非常に大きいです。
綺麗で清掃が行き届いている印象を与えることができれば、掴みとしては完璧です。
逆に最初の段階で残念なイメージがついてしまうと、取返しがききません。
それゆえに物件の清潔さは、購入決定を後押しする重要な判断材料になります。
ハウスクリーニングなら自分自身では難しい部分までプロの手で綺麗にしてもらえるため、お金をかけてでもやる価値はあるでしょう。
第三者の視点から綺麗にしてもらうことで、抜かりなく内覧に備えることができます。
今回はそんなハウスクリーニングの必要性と費用に関して、物件売却を控えた売主が知っておくべきことをまとめました。
目次
戸建てやマンション売却時にハウスクリーニングすべき?必要性を徹底解説
不動産売却の際にハウスクリーニングを頼むべきか否か悩むかもしれません。
結論から言いますと費用面に余裕があるのなら、ぜひお願いしましょう。
それにはいくつか理由がありますが、簡単に言うと大きな費用対効果を得られる可能性が高いからです。
不動産売却は何百万あるいは何千万という大金が動く取引です。
クリーニングの実施が取引成功に繋がることもあるため、必要経費としてお金をかける価値は十分にあるでしょう。
もう少し詳しく解説していきます。
不動産売却時のハウスクリーニング実施は非常に有効!その理由とは?
売却額アップを狙うために、自分自身で出来ることは少ないです。
金額を大きく左右するのが立地条件ですが、これに関しては変えようがありません。
それならば土地ではなく建物の方をいじるという手もありますが、現実問題としてリフォームやリノベーションを実行するにはかなりの予算を費やさなければなりません。
またそうやってお金をかけたところで、費用を回収出来るだけの金額で売却できる見込みは少ないでしょう。
リフォームやリノベーションをおこなえば劇的な変化を与えることはできるものの、思ったほどの効果は期待できないかもしれません。
そこでなるべく低予算で建物の印象を変えられる手段こそが、ハウスクリーニングです。
数万円という予算でそれなりに見た目を整えることができるため、多くの人にとって手軽に取り組みやすい方法です。
ぱっと見で汚いと感じる物件を購入する人はいませんので、体裁を整えるために必要な最低限の必要経費とも言えるかもしれません。
![こざかな生徒](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/student.png)
自分で掃除をおこなえば無料ですよね。数万円もかかると聞くと高く感じてしまいます
確かに数万円は決して安い金額ではないです。しかしその数万円の投資をすることで、何千万という取引が成功しやすくなりますし、プロにやって貰う方がやはり綺麗になります
![クジラ先生](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/teachear.png)
![クジラ先生](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/teachear.png)
買い手に隙を与えない
不動産売却は非常に大きな取引で、それは買い手側にとっても一緒です。
内覧時に物件を見学する際は、間違いなく隅々まで慎重に見ています。
大きな買い物で失敗したくないのですから、それは当然のことです。
よって売主側としても、厳しい目に耐えられるように万全の準備をしておく必要があるでしょう。
最初に汚れているという印象を与えてしまっては、もうおしまいです。
買い手側は他の物件とも比較しているはずですし、別の選択肢も常に持ちあわせています。
シビアになっている相手に購入を決定させるためには、最低限の水準を満たしておかなければなりません。
また第一印象をクリアできたとしても、それで良いという訳ではありません。
購入を前向きに考えている買主は、内覧時に交渉材料探しを始めます。
値引きできる余地はないか、注意深く物件を見てくるでしょう。
汚れは格好の餌ですから、値引き交渉の材料に使われてしまいます。
きちんとハウスクリーニングを実施したという事実を作ることで、交渉材料を1つ減らすことができるのです。
不動産会社への印象が良くなる
購入希望者への印象を良くするだけでなく、不動産会社への印象を良くしておくことも大切です。
不動産会社が決める査定額は、あくまでも売却できる予想値のため、不動産会社自体が価格を決定するわけではありません。
しかしながら仲介依頼をする不動産会社の働きは、物件売却成功の可否に関わってきます。
買主探しをするにあたっては、不動産会社に依存するところが大きいからです。
不動産会社が積極的に売却活動をおこなってくれれば、その分早期売却が実現しやすくなるでしょう。
そのため不動産会社にやる気を出してもらうことが重要です。
ハウスクリーニングをしておくことで、売却に対するこちらの本気を示すことができます。
また綺麗な物件ほど早く売りやすいため、不動産会社にとって優良な顧客になります。
多くの顧客を抱えている不動産会社の場合には、条件の良い顧客ほど優先して売却活動を進めていく傾向があります。
事前に物件をハウスクリーニングに出しておくことで、不動産会社の協力を得やすくなるでしょう。
自分自身の満足度アップにも繋がる
売却物件をハウスクリーニングに出した方がよい理由は、買い手や不動産会社のためだけではありません。
自分自身のためでもあります。
これから手放す物件とはいえ、これまでお世話になってきた事実は変わりません。
その物件を最後に綺麗な状態にしてあげるのは、自分自身の気持ちを整理するうえでも大切なことではないでしょうか?
感謝の気持ちを込めて美しくすることは、少なからず自分自身の満足度アップにも繋がるはずです。
価値観にはなりますが、引き際を美しくすることは美徳と言えるでしょう。
また、綺麗にしておけば買主も気持ちよく入居することができます。
今後関わることのない人物ではありますが、世間は意外と狭いですからどこかで繋がりを持つ可能性もあるでしょう。
自分自身の評価を下げないためにも、去り際は美しくあるべきかもしれません。
ただし選択の余地を残した方が良い場合もあり
ハウスクリーニングは買い手側に好印象を与えられる、非常に有効な手段です。
ただし忘れてはならないのは、全ての買主にとってメリットのある話という訳ではないことです。
たとえば、買主の中には購入した後そのまま使うのではなく、リフォームやリノベーションをおこないたい人もいるでしょう。
そのような人にとって、現状が綺麗になっていても、そこに価値を見いだせません。
ハウスクリーニングで綺麗にするお金があるのなら、その分売却価格を下げて欲しいと思うのが本音でしょう。
場合によってはハウスクリーニングしたにも関わらず、さらに値引き要求されるという事態に発展する可能性もあります。
ハウスクリーニングを実施する場合には、それが買主にとって望まれる改善でないのなら、意味がないということを覚えておかなくてはいけません。
とはいえ、内覧に訪れる買主全ての希望を満たすことは無理です。
よって考えるべきは、なるべく多くの買主を喜ばせられるかですが、ハウスクリーニングの実施が功を奏すであろうケースを次に紹介していきます。
マンション・戸建て売却時にハウスクリーニングがおすすめなケースとは?
見た目が美しい方が印象アップに繋がるため、売却まで漕ぎつきやすいです。
ただし前述のようにリフォームやリノベーションを希望している人にはあまり響かない施策のため、そこを考慮しておく事が必要です。
まずはハウスクリーニングの実施が、買い手の満足感を高めるであろうケースを紹介します。
次に紹介するケースに該当する場合は、特にハウスクリーニングをおこなう価値があります。
![築浅物件や汚れが目立つ家はハウスクリーニングがおすすめ](http://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/10/220_1.png)
築浅物件の売却時はハウスクリーニング実施で買主の満足度アップ!
築5年以内の物件であれば、非常に状態がよいです。
まだ汚れや劣化もほとんどなく、備え付けの設備面でも新築に劣りません。
入居してすぐに暮らすことができるため、築浅の中古は人気が高いです。
このような築浅の中古物件ですと、お金をかけてリフォームやリノベーションに踏み込む購入者はあまりいないでしょう。
購入後そのまま住むことを前提として、物件を探しているはずです。
そのためハウスクリーニングをして綺麗にしておけば、買主の満足度アップに直結する可能性が高いです。
築浅物件は状態が良いためハウスクリーニング不要と思いがちですが、プロの手を借りてさらに綺麗に魅せることが出来れば、より印象がよくなります。
汚れがひどく目立つ場合はハウスクリーニングは必須
逆にひどく汚れが目立つ場合も、ハウスクリーニングをおこなった方がよいでしょう。
第一印象が悪すぎるからです。
特に水回りなど生活における使用頻度が高い場所が汚いと、不潔感を与えてしまいます。
不潔と感じる物件に対して、購入意欲が沸くことはありません。
リフォームやリノベーションを前提に考えている人も、汚すぎる場合は無意識に候補から外してしまうでしょう。
そのためまずは最低限の水準まで整えておく必要があるのですが、ハウスクリーニングはその手段の1つです。
そこそこ綺麗にすることができれば、「リノベーション前提なら購入しても良いかも」という前向きな気持ちにさせられる可能性が出てきます。
また、ペットが居住している物件もハウスクリーニングは有効です。
ペット独特の匂いや汚れが染みついていたりしますが、自分自身では気づきにくいものです。
プロであり第三者の目から見てもらうことで、確実にペット汚れを綺麗にしておけるでしょう。
不動産売却時のハウスクリーニングはいつのタイミングが正解?
物件を高値で売却するために、あるいは値引き交渉の余地を与えないために、ハウスクリーニングの実施は現実的な手段です。
金銭に余裕があるのなら、やっておく価値は高いですが、気を付けなければならないのがタイミングです。
実施するタイミングによっては、全く意味をなさなくなってしまうことがあります。
そうならないためにも、せっかくハウスクリーニングをおこなうのであれば、十分に効果を見込めるであろうタイミングで実施しましょう。
おすすめのタイミングについて解説します。
マンション・戸建ての査定前もしくは内覧前
ハウスクリーニングを実施する効果的なタイミングは、査定前もしくは内覧前です。
査定前にハウスクリーニングしておけば不動産会社のモチベーションアップに繋がりますし、内覧前であれば購入希望者への印象をよくできます。
売却スケジュールに合わせて、時間がある時にタイミングよく実施すればよいでしょう。
査定前もしくは内覧前のどちらかのタイミングで実施することが、売却価格に反映させるためのポイントです。
もちろんハウスクリーニング後は少しずつ汚れていきます。
よってハウスクリーニングしたからといって油断せず、売却完了するまでなるべく綺麗に保つことが大事です。
普段から清掃を心がけ、せっかくのハウスクリーニングを無駄にしないようにしましょう。
引き渡し前のハウスクリーニングは不動産売却額に影響しないので不要
査定前及び内覧前のハウスクリーニングは効果的である一方、引渡し前のハウスクリーニングはおすすめできません。
売買契約締結後はもう売却金額が変わることはありませんので、ハウスクリーニングを実施しても金額が上がることはないからです。
よって価格アップのためにハウスクリーニングをするのなら、査定前か内覧前のどちらかにしましょう。
もちろん金額のことは関係なく、気持ちよく入居してほしいという善意で引渡し前のハウスクリーニングをおこなう分には構わないでしょう。
自分が居住中に汚してしまったところを綺麗にして渡したい気持ちが芽生えるのは、自然なことです。
引き渡し直前にハウスクリーニングを実施した方が、少しでも良い状態で引渡しすることができるでしょう。
価格アップを望んでのハウスクリーニングでないのであれば、引き渡し時のハウスクリーニングは双方の気持ちを満たしてくれる有効な手段となり得ます。
ただし売買契約締結後の引渡し前にハウスクリーニングをおこなう際には、少々注意点があります。
次で詳しく解説します。
損害賠償を請求されるリスクあり
引き渡しの際には、売買契約締結時の状態で物件を渡す必要があります。
ハウスクリーニングをおこない万一物件を損傷してしまった場合、売買契約時と条件が異なることになります。
そうなるとトラブルに発展する可能性は言うまでもありません。
相手が気づかなければ問題ないと考えるかもしれませんが、物件売却において売主には契約不適合責任が課せられています。
契約内容と異なる物件を引き渡してしまった場合は、後から損害賠償請求されるため、もっと大きな問題へと発展するでしょう。
ハウスクリーニング後に不具合が生じることは珍しくないため、売買契約締結後の実施はリスクが高いことを踏まえておかなければなりません。
![こざかな生徒](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/student.png)
![こざかな生徒](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/student.png)
もしハウスクリーニングをして損傷してしまった場合は、すぐに知らせた方がよいのですね?
そうです。まずは仲介役を担ってくれている不動産会社へ相談をしましょう。そのうえで買主への対応を考えるのが、一番穏便に済む方法です
![クジラ先生](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/teachear.png)
![クジラ先生](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/teachear.png)
売却でなく賃貸の場合は引渡し前のハウスクリーニングが有効
売却の場合は引渡し前のハウスクリーニングはおすすめできませんが、賃貸の場合ですと有効です。
賃貸は退去時に原状回復の義務があるため、出来る限り入居時と同じ状態でお返ししなければなりません。
もし不具合が生じている時は、入居する際に預けてある敷金から修繕費を差し引いた分が返還されます。
要は還ってくるお金が減ります。
それどころか状態次第では、さらに修繕費を請求されるケースもあるため、原状回復に努めることが大事です。
![ハウスクリーニングを依頼する際のベストタイミング](http://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/10/220_2.png)
そのため引き渡し時のチェック前にハウスクリーニングで綺麗にしておく価値は十分にあります。
きちんと大切に使っていたという印象を与えることができるため、敷金が返ってくる確率が増えるかもしれません。
![不動産売却一括査定サイト徹底比較](http://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/bannerq_a3.png)
マンション・戸建て売却時のハウスクリーニング依頼する際のポイントや相場
ハウスクリーニングをお願いするとそれなりに費用がかかるため、そう何度も依頼できるものではありません。
また家全体を綺麗にするとなると費用がかさむため、出費を抑えるためにもピンポイントでお願いするのがおすすめです。
費用の問題だけではなく、依頼するにあたっては業者探しや日程の調整など、さまざまな手間がかかります。
頻繁に依頼できるものではないからこそ、実施してもらう際には納得のいく仕上がりにしてもらいたいものです。
ハウスクリーニングで失敗しないためのポイントや相場について、見ていきましょう。
内覧・査定時に目につきやすい箇所を綺麗にすることが大切
ハウスクリーニングでは家丸ごと依頼してしまうとお金も時間もかかるため、特に気になる場所に絞って依頼するのが効果的です。
では費用対効果を得やすい場所とは、一体どこなのでしょうか?
念入りに綺麗にする箇所としてあげられるのは、やはり買主が内覧の際に見るであろう箇所です。
もちろん買主は物件全体をじっくりと見ているのですが、意識して注意深く見ている箇所と、ただ何となく視界に捉えているだけの箇所が存在します。
綺麗にしておくべきは、当然注意を向けて見ている箇所です。
ではどのようなところに意識を集中させているのかと言うと、やはり普段自分自身がよく使う箇所になります。
例えばキッチンやトイレのような毎日必ず使う設備に関しては、問題がないかどうか真剣に見ているはずです。
そのようなじっくりと思考を巡らせながら見るところを綺麗にできれば、大きなアピールになります。
よってハウスクリーニングを頼むべき場所は、目につきやすい場所に絞るのがおすすめです。
ハウスクリーニングは水回りを中心に依頼しよう
先ほどハウスクリーニングすべきは、使用頻度の高い箇所と説明しました。
具体的にどのような部分かと言いますと、下記が該当します。
- キッチン
- トイレ
- お風呂
- 洗面台
- ベランダ
- 玄関
このようにハウスクリーニングの費用対効果が得やすい箇所はいくつかあるものの、自分自身で手入れできる箇所はなるべく自分自身でおこなった方がよいでしょう。
なぜならある程度ハウスクリーニングを依頼する箇所を限定しないと、料金が高額になってしまうからです。
ちなみにハウスクリーニングのおおよその相場としては、以下の表を参考にしてみて下さい。
家の広さ | 空室時の費用相場 | 居住中の場合における費用相場 |
---|---|---|
1K、1R | 1万5000円~3万円 | 1万8000円~3万5000円 |
1LDK、2DK | 2万円~4万円 | 2万5000円~5万円 |
2LDK、3DK | 4万円~6万円 | 5万円~7万5000円 |
4LDK、5DK | 7万円~10万円 | 8万円~12万円 |
このように家の広さ次第にはなりますが、場合によっては10万円以上かかることもあります。
そのため、自分自身で清掃するのが難しい箇所をさらに絞り込むと、節約効果が見込めます。
![予算が限られる場合は水廻りだけでもハウスクリーニング業者に依頼しよう](http://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/10/220_3.png)
プロの力を借りないと汚れ落としが大変なのが、水回りです。
よって予算が限られている場合には、水回りに限定してハウスクリーニングしておくとよいでしょう。
水回りの費用相場
では水回りの気になる箇所に絞ってハウスクリーニングした場合、費用はどのくらいになるのでしょうか?
それぞれの箇所におけるおおよその相場は以下の通りです。
清掃箇所 | 費用相場 |
---|---|
浴室 | 1万円~2万円 |
トイレ | 5000円~1万円 |
キッチンシンク | 1万2000円~1万5000円 |
レンジフード、換気扇 | 1万円~2万円 |
洗面台 | 5000円~1万円 |
もちろんケースバイケースにはなりますが、ピンポイントでハウスクリーニングをするのであれば数万円程度に抑えられる可能性が高いです。
水回りは頑固な水垢が多いことから、自分で清掃するのが難しい箇所になります。
市販の洗剤ではなかなか汚れが落ちにくく、プロ仕様の清掃用具を活用しないと綺麗にすることができません。
そして水回りは使用頻度が高い箇所のため、買い手も厳しい目を向けがちです。
水回りが綺麗になるだけで、清潔感がアップするため印象はグッとよくなります。
お金をかけて綺麗にする価値の高い箇所に該当しますので、ハウスクリーニングを実施するなら優先的におこないましょう。
自分自身でも手入れし、内覧時の印象アップ!
ハウスクリーニングを頼んだ方がよい箇所がある一方、自分自身でお手入れできる箇所もあります。
予算が少ない場合には、自分で掃除できそうな部分はハウスクリーニングに頼らず頑張ってみるのも1つの方法です。
どのような場所かと言いますと、下記があげられます。
- 玄関
- リビング
- 寝室
- バルコニー
リビングや寝室で目が付きやすいのが窓です。
窓ガラスを綺麗にするだけでも部屋全体が明るく見えるため、好印象になりやすいです。
窓ガラス清掃程度であれば難易度も高くありませんので、自分自身でも掃除可能でしょう。
またバルコニーも、見学に訪れた人の多くが見る箇所です。
外の景観を確認するために足を運ぶため、綺麗にしておくのが望ましいでしょう。
バルコニーの床汚れは、デッキブラシと重曹で掃除するだけでも、ある程度綺麗になります。
こちらも窓ガラス同様に、どうしても普段は掃除をさぼりがちな箇所です。
査定前もしくは内覧前に手入れするだけでも印象アップに繋がるため、自分自身でも実施しやすいです。
内覧時の印象アップのためにすべきこと
買い手の内覧時には、清掃以外にもやっておくべきことがあります。
それは照明チェックです。
きちんと家中すべての照明がつくかどうか、確認しておきましょう。
照明が切れてしまっているのは、非常にかっこ悪くマイナスな印象を残してしまいます。
また照明を活用して、出来る限り部屋を明るくしておくのがおすすめです。
部屋が明るくなっていると、まるでモデルルームのような雰囲気を演出できます。
あまりにも電気をつけるのは抵抗があるかもしれませんが、パッと見の印象が明るい方がイメージ良いです。
第一印象で落とされてしまわないためにも、普段よりも明るくすることを心がけましょう。
そして内覧時に買い手がチェックしているのは物件だけではありません。
売主の人となりも見ています。
前の居住者がどのような人なのか知りたいと思うのは、ある意味当然です。
よってきちんと誠実な印象を与えることが大事ですから、歓迎の気持ちを持って迎え入れるようにしましょう。
![内覧は綺麗に見えるように上手にセッティング](http://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/10/好印象な内覧してもらううポイント注意点.png)
媚を売る必要は全くないですが、相手がゆっくりと見れるように配慮してあげる優しさが大切です。
ハウスクリーニングで失敗しない!よい業者を選ぶためのポイントとは
ハウスクリーニングを効果的に活用するためには、業者選びも重要です。
業者によって金額も異なりますし、技術力も違います。
普段あまり依頼する機会がないため、どの業者が良いのか知識がないかもしれません。
しかしハウスクリーニングの成功は業者選びにもかかってくるため、妥協せずに決めましょう。
これから査定や内覧を控えた大事な家にあげるわけですから、信頼できる業者を選ばなくてはいけません。
良い業者を見つけるためのポイントを解説します。
不動産会社経由で依頼する
ハウスクリーニング業者の探し方として、仲介依頼している不動産会社に紹介してもらう方法があります。
不動産会社からの紹介であれば信頼度が非常に高いため、手っ取り早く見つけることができるでしょう。
普段から不動産会社はハウスクリーニング業者とツテがありますので、安くて良い業者というのをよく知っています。
また、万一ハウスクリーニングの業者が物件の損傷をおこしてしまった際も、紹介であれば安心度が高いです。
不動産会社にも紹介した責任があるため、対応を依頼者(売主)任せにすることはありません。
きちんと解決策を考えてくれますので、いざという時のことを考えると不動産会社経由で依頼するメリットは大きいです。
紹介してもらえばわざわざ複数の業者を見比べる手間も省けるため、非常に手っ取り早い方法でしょう。
![こざかな生徒](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/student.png)
![こざかな生徒](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/student.png)
逆に不動産会社経由で依頼する際にデメリットってありますか?
料金が高くなりがちなことです。中間マージンが発生してしまいますので、直接ハウスクリーニング業者に頼むより割高です
![クジラ先生](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/teachear.png)
![クジラ先生](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/teachear.png)
賠償責任保険加入の有無を確かめる
ハウスクリーニング業者選びをするうえで欠かせないのが、賠償責任保険加入の有無を確かめておくことです。
賠償責任保険に加入しているかどうかに関しては、業者次第となっています。
もし加入していない業者にクリーニングを依頼し、物件の設備などに不具合を生じたとします。
その際の修理費用などは自己負担です。
普段ならそれでも問題ないかもしれませんが、今回クリーニングを依頼するのはこれから売却を控えている物件です。
当然不具合や損害が生じてしまうと、物件の価値が下がることになります。
まとまっていた契約話まで流れてしまう事態に発展する可能性もないとは言えません。
よってハウスクリーニング業者を自分で選ぶにあたっては、最低限賠償責任保険にきちんと加入している業者の中から選ぶようにしましょう。
特に値段が安い業者に未加入のところが多いです。
安易に価格の安さだけで選ばず、万一の時に万全の対応をしてくれる業者を見つける必要があります。
業者の得意分野やレベルを確かめる
ハウスクリーニング業者と一言で言っても実にいろんな会社があります。
業界大手で名の知れているところから、地元を中心に活動しているところまでさまざまです。
よって技術力や得意分野にも違いがあるため、どのような業者なのかきちんと見極めることが大事でしょう。
詳しく理解するためには、口コミ情報などを確かめることも重要です。
実際に利用したことのある人が書いた感想はある程度信憑性がありますので、どんな会社か知るための判断材料になります。
また依頼を検討ししている会社のホームページを見るだけでも、どんな人が作業に訪れるのか雰囲気を掴むことができます。
大切な家にあげるわけですから、ホームページの時点で不快感を覚える会社は止めておくのが無難です。
ハウスクリーニング業者の特色を知るために、事前の下調べを重視しましょう。
ハウスクリーニング費用を安くするための方法は?
ハウスクリーニングを頼むにあたって多くの人が考えるのは、費用を節約できないかということでしょう。
とはいえ安易に費用が安い業者に飛び込つくのは、前述のように賠償責任保険の問題があるため危険です。
費用をケチったために、後々高い金額を費やさなければならない自体に陥る可能性が生じるからです。
しかしながら、そのような危険を冒さなくても少し工夫するだけで料金を安くできる方法もあります。
費用を安くするためのポイントを見ていきましょう。
パックで申し込む
費用を節約するための方法として、依頼したい箇所が複数ある場合には、まとめて申し込んだ方がお得です。
業者によってはパック料金の設定があるため、単品で依頼するよりも単価を下げることができます。
1か所お願いしたものの後から追加という形になってしまうと、どうしても費用がかさみます。
パックで申し込むことでまとめ割りのような扱いになるため、後々追加する可能性があるのなら最初から一緒に申し込んでしまった方がよいでしょう。
コースで頼む際には、具体的にどのような箇所をクリーニングしてくれるのかしっかりと確かめておきましょう。
たとえば名称が同じ水回りパックであっても、業者によって清掃箇所は微妙に異なります。
きちんと自分が求めている箇所を仕上げてくれるかというのは非常に重要なポイントですから、名前の響きで何となく判断せず、詳細内容を確かめることが大事です。
![こざかな生徒](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/student.png)
![こざかな生徒](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/student.png)
どうしてまとめて依頼すると安くなるのですか?
業者からするとその方が費用負担を抑えられるからです。一度におこなえば人件費や移動費など、あらゆるコストを最小限にできます
![クジラ先生](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/teachear.png)
![クジラ先生](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/teachear.png)
![こざかな生徒](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/student.png)
![こざかな生徒](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/student.png)
それが価格に反映されるのですね!
そうです。だからパックで申し込むと少しお得です
![クジラ先生](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/teachear.png)
![クジラ先生](https://www.nyu-mon.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/teachear.png)
依頼時期やタイミングに気を付ける
お得にハウスクリーニングを実施するためには、依頼する時期やタイミングも考慮しましょう。
価格は業者が自由に設定できますが、繁忙期ほど高くなる傾向があります。
大掃除をおこなう年末と、引っ越しシーズンでもある3月は特に割高です。
よってなるべくならこの時期を避けることが、費用を抑えるうえで有効でしょう。
また居住中の物件より空室物件の方が、費用は安くなります。
理由は家具や家電などに気を遣わなくて済むため、清掃をしやすいからです。
よって売却活動中に空室にできる機会があるのなら、その時を狙ってハウスクリーニングをおこなうのがおすすめです。
空室の場合ですと、居住中よりもおおよそ2割から4割程度リーズナブルになります。
かなり大きな金額の節約に繋がるため、タイミングを選ぶようにしましょう。
まとめ
ハウスクリーニングを実施した綺麗な物件は売却しやすいため、査定前におこなえば不動産会社のモチベーションアップにも繋がります。
不動産会社を味方にできれば売却活動がスムーズに進みますので、メリットが大きいです。
またハウスクリーニングを内覧前に実施することで、値下げの交渉材料を1つ少なくすることができます。
買い手へのアピールにもなるため、早期売却を実現しやすくなるかもしれません。
そしてお世話になった物件を最後に綺麗にしておくことは、自分自身の気持ちを整理するのにも役立つでしょう。
費用もそれほど高いわけではないため、費用効果を考えるとハウスクリーニングは売却時の非常に有効な手段です。
水回りなど自分で清掃するのが大変な箇所に絞れば費用節約も可能ですから、それほど負担なく実施しやすいのではないでしょうか。
戸建てやマンション売却時の必要経費と考え、ハウスクリーニングをして家を手放す前にもう一度蘇らせてあげましょう。